四季についての詳細

桜

2月の終わり頃になると梅の花が開き始め、続いて3月の中頃を過ぎると桃の花が咲きます。一雨ごとに徐々に暖かさを増しながら、淡いピンク色の桜が花開く4月へと季節は移っていきます。そして自然の息吹が春の暖かい陽気を運んでくると、やがて爽やかな若芽の緑に導かれながら、日本で最も心地の良い月の一つ、5月がやって来ます。

雨の季節(梅雨)

6月の半ばから7月の半ば頃までは雨の多い季節(梅雨)で、初夏の暑さと共に急激な湿度の高さをもたらします。確かに不快ではありますが、この時期に長い間降り続く雨は、日本の稲作農家にとっては天の恵とも言える、大切な雨でもあるのです。

大体7月の終わり頃までには梅雨は終わり、その後には豊富に日差しが照りそそぐ日々がやって来ます。7月の終わりから8月の半ば位までを頂点に、気温は上がり続けます。地域によって多少の差はありますが、真夏の日中の再高気温は摂氏30度を超え、時には40度近くに達する事もあります。

花火

この厳しい暑さと湿気の高さに、夏の間の数カ月を不快どころか耐え難いとさえ感じる人もいるようです。けれども、日本の夏にはこの時期にしか味わえない、独特の魅力もあります。海に囲まれた日本の沿岸には、数多くの美しい砂浜もありますし、内陸部には登山客を待ち受けている山々もあります。色とりどりの花火が見られる花火大会や各地の夏祭り、様々なマリンスポーツから螢の鑑賞会に至るまで、夏にしか味わえない魅力がてんこ盛りなのです。

台風の季節

台風の季節はたいてい9月から10月にかけてで、沖縄や九州といった南の島々は、北の地域よりも先に台風の矢面に立たされます。

夏の暑さで気温が上がると、海水が蒸発して上昇気流を起こし、これが後に日本の南東沖の南太平洋上で台風に発展するのです。台風が上陸すると、列島の殆どの地域で強い風や激しい雨などの影響を及ぼします。中には深刻な被害をもたらす台風もあります。

紅葉

秋は9月から11月に渡っていて、カエデやその他の落葉樹の葉を深紅や黄色に塗り替え、山や森を彩ります。

また、この季節は美しい景色だけでなく、林檎や梨、葡萄や栗などといった果物や、日本人の主食である米、夏の間たっぷりと栄養を取って脂の乗った鮭や秋刀魚といった魚など、様々な種類の食べ物の実りも私達に届けてくれるのです。そして春とは逆に、一雨ごとに気温が下がって涼しさと乾燥を増して行きます。

雪

冬は12月頃にやって来て2月まで続きます。日本の冬は時にはひどく寒くなることもあり、日中でも摂氏5度位までしか気温の上がらない日もあります。太平洋側は寒く乾燥していて晴れの日が多いですが、山地や日本海側では積雪が多くなります。

けれども、この積雪があるおかげで私達はスキーから雪合戦まで、様々なウィンタースポーツを楽しむことができるのも事実です。また、このようなウィンタースポーツを楽しめる場所は、大きな都市から少し離れてはいるものの、温泉が近くにあることも多いのです。これは日本でのウィンタースポーツのちょっとした付加価値と言う事もできますね。

外部の参考リンク

天気予報から気象データまで気象の事なら
気象庁(日本語):http://www.jma.go.jp/jma/index.html

日本の気象情報の英語版
気象庁(英語)http://www.jma.go.jp/jma/indexe.html